2017年 05月 16日
吉本ばなな[キッチン] |
本日は火曜定休日です。
大人になってから読み返したら全然違う話だった、
という小説はたくさんありますが、
キッチンはライ麦畑以来、いやそれ以上でした。
14歳の私には、身内が死にまくるジワーっと暗い話。
不自然な人間関係。
終わり方もよくわからず、
でした。
当時かなり話題だったので、インタビューや書評も読みましたが理解できず(゚ω゚)
単純にばかだったのか、
または死や孤独や絶望やそういうものが近くにはない、
幸せなこども時代を過ごしていたということなのかもしれません。
小説の中には、主人公たちを理解できない登場人物も出てきますがまさに私もそちら側でした。
著者が目指した「自殺しようとする人がたとえ数時間でも踏みとどまってくれるかもしれない。」という小説。
明るい希望のある結末に、
救われた人、
救われる人、
たくさんいることでしょう。
また読みたくなる時がありそうです。
by MaisondeChapeau
| 2017-05-16 05:05
| book,art&cinema