2013年 10月 09日
ロジャー・デュボワザン「ぺチューニアのだいりょこう」 |
ペチューニアは本に親しむものは頭がいいと思いこみ、拾った本を持ち歩くようになります。けれど持っているだけではやっぱり意味がないということに気づきます。
誰しも自分がすごくえらくなったような錯覚に陥いる感覚、コミカルながらも絶妙な描写です。
大都会へ出て、自分が小さく小さく感じられるペチューニア。
消えてなくなってしまうのではないかと、心配になるかんじ、誰でも一度は味わったことのある感覚ではないでしょうか?
そして自分の居場所に戻った安堵感・・・大人もせつなくなるストーリーです。
日本語初版は70年代らしくいまは貴重な本も。
図書館の倉庫からお借りして、シリーズ7作を大切に読みました。
絶版のものも、ぜひ再販してほしいです♪
by MaisondeChapeau
| 2013-10-09 06:06
| book,art&cinema